イエダニ
 
 成虫は羽化後半日ぐらいで交尾が可能となり、4〜5日後に第1回目の産卵をします。8日程度で孵化して幼虫となり、吸血して4〜5日で1回目の脱皮を行います。5〜6週間で5回脱皮し成虫となります。脱皮して成虫になる不完全変態なので、若虫は成虫によく似た形をしています。吸血は幼虫期の各令毎に1回以上行い、成虫になると1〜2日毎に吸血します。吸血後によく交尾をします。そして毎日だらだらと5〜6個の産卵を続けます。一匹の雌が産む卵の数は約200個です。寿命は22〜27℃で3〜5ヵ月です。通常夜間に吸血を行い、満腹すると元の場所に戻る習性があります。糞は潜伏している場所の中にはせず、入口から外へ排出します。そのため穴の周囲が汚れていますから、それが潜伏場所の目印となります。昼間は床の隙間や壁、柱の隙間、壁紙の裏、畳の敷き合わせ目、ベッド等の隠れ場所に潜入しています。臭線が後肢の根元の部分にあり、外敵防除のため非常に臭い液を出します。
   
 
 刺咬されると極めてひどい痒痛を感じ、過敏な人はジンマシンのようになって腫れたり、リンパ腺炎を起こして発熱したり、睡眠不足や神経性の消化不良を起こしたりもします。しかし、全く何でもない人もいますので、かなりの個人差があります。幾度か刺されると免疫性を持つともいわれています。ペスト、再帰熱、発疹チフスを媒介すると考えられています。  
   
 
 先ず掃除をすることが第一です。電気掃除機で隙間にいるトコジラミを吸引して除去した後、潜伏場所に油剤、乳剤、ゴキブリ用エアゾール、を隙間に入るよう充分噴霧塗布します。液体の殺虫剤が使用出来ない場合は粉剤を散布します。
 
 
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